スマートフォンの電波を可視化する(回路図)
Contents
前回までのあらすじ
2016年の白井「スマートフォンの電波を可視化する回路を投稿します」
~4年後~
2020年11月
S様のコメント「”スマートフォンの電波を可視化する”は、完成されたでしょうか?」
白井「完成はしています.できるだけ早く投稿します」
4か月後位の現在(2021年3月27日)
・・・というわけで更新します.
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回路図
すさまじくお待たせしているので,四の五の言わずにまずは回路図を貼ります.
詳細な設計方針については次回の記事に譲るとして,簡単に説明をいたします.
まずL1のループアンテナでスマートホンなどから発生する電磁波の磁界をキャッチし,「磁界の強度と方向の変化」を「電流の強度と方向の変化」に変換します.こうして得られた電流は交流信号であり少々取り扱いが面倒なので,C2,C3,D1,D2からなる半波倍電圧整流回路で,直流信号に変換します.U1はオペアンプで,得られた直流信号の電圧をおよそ16倍に増幅します.そして最後に,得られた電圧信号を今回の主役であるLM3915(U2)に通すことで,メーターを構成します.
とどのつまり,電磁波の強弱が磁界の強弱となって現れ,その磁界の強弱を電流の強弱として検知し,メーターに入力しているという構造となっています.既にある程度回路に明るい人であれば,そこまで大きな苦労はなく理解できるでしょう.
次回以降は,実際にこの回路を設計するときの方針を説明し,実体配線図などを紹介します.